海外の借りは海外で返す 原英莉花が渡米前最終戦で感じた収穫と課題 2021年 アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 最終日 スコア結果 「恩返しを原動力に」 河本結がビッグスコアで連覇へ 国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 2日目(27日)◇UMKCC(宮崎県)◇6568yd(パー72) ディフェンディングチャンピオンの河本結がボギーなしの9バーディ「63」とビッグスコアをマークした。8位から後続に4打差つけた通算13アンダー首位へと駆け上がり、2勝目に向けて大きく前進した。 大会初日、「最低ラインで6アンダー」と宣言していた。有言実行へとつなげた先には河本流の狙いがあった。「こうやって(目標とかを)話すことで洗脳しているというか。口にしたことは人としてやらないと、と奮い立たせて、脳に刻み込んでいる」。クリアできるか否かではなく、発することでその言葉に集中する。そんな考え方をしていたという。 高校卒業後はプロへと転身するゴルファーも少なくない中、日本体育大へ進学し、意欲的に学んできた。「体のコンディショニングとかは大学の授業がすごく活きているけど、心理面については自分の性格を知ったり、本を読んだりと我流」。大会前からあふれ出す闘志も「引くところは引いて、攻めるところは攻めて。今までやってきたことを出し切る、それだけでした」とむき出しになることはなかった。 そのうえで、心の中で大事にしている言葉があるという。「『恩返しを原動力に』なんですけど、自分の心の奥底にある『勝ちたい』『私は出来る』『勝つ』という気持ちは沢山の人に応援されていることで出てくる」。3試合ぶりの有観客ともあって、バーディを獲るたびにたくさんの拍手が会場で起きた。「最後まで頑張りたい」と力を込めて活躍を誓った。宣言したからには成し遂げる。そんな意気込みで大会連覇を目指す。 国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 最終日(28日)◇UMKCC(宮崎県)◇6568yd(パー72) 5打差4位から出た岡山絵里が最終18番(パー5)でバーディを奪うなど5バーディ、ボギーなしの「67」でプレー。通算13アンダーで逆転し、2018年「リゾートトラスト レディス」以来のツアー2勝目を挙げた。 後続に4打差の首位でスタートした前回2019年大会覇者の河本結は1バーディ、2ボギーの「73」とスコアを落とし、通算12アンダー2位に終わった。 原英莉花が6バーディ、3ボギーの「69」でプレーし、高橋彩華、ペ・ソンウ(韓国)とともに通算10アンダー3位に入った。テレサ・ルー(台湾)が通算9アンダー6位。 渡米前の最後の国内試合となる渋野日向子は4バーディ、1ボギーの「69」で回り、通算4アンダー15位。 2021年2勝で賞金ランキングトップの小祝さくらは「74」とし、通算3アンダー20位で終えた。 アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 最終日◇28日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇ 6568ヤード・パー72> 原英莉花、バーディ締めでホッと笑顔【最終日フォト】 次週は海外メジャー「ANAインスピレーション」に出場するため渡米する原英莉花。一区切りとなる「アクサレディス」はトータル10アンダーの3位タイで3日間を終えた。 前半は出入りの激しいゴルフで2バーディを奪うも3ボギー。「すごく気合いを入れてきたというのもあったんですけど雨にやられた。気合いとの空回りがあってボギーにつながった」とスコアを落とす場面が目立った。 だが、そのまま転ばないのがメジャーチャンプ。「全部バーディを獲ってやる」と気合いをもう一度入れた後半は、気持ちに呼応するように「パッティングが入ってくれた」と4つのバーディを奪ってノーボギー。気持ちの良いサンデーバックナインで、海外遠征に弾みをつけた。 ホールアウト後の会見で、そのANAへのポイントとして挙げたのは3つ。クラブとウェッジショットを含むアプローチ、そしてドライバーショット。 クラブは21年2戦目の「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」からガラリと変化。昨年の「全米女子オープン」の反省を生かし、アイアンの抜けを良くするためにソールを削るなど“海外仕様”に総入れ替えした。「ショットに関しては今のクラブで戦うという覚悟を持ってやる。少しずつクラブの癖が分かってきた。そこをおさらいしながらトライしたい」と3試合使って馴染んできている。あとは現地に着いて感触を確かめる構え。 アプローチに関しては、これも全米の経験から「ライによってイメージを出しにくいところある」と日本とは異なる状況への対応があることが分かっている。こちらも「向こうに行ってから試行錯誤したい」と想定しつつ最終確認をする予定だ。 そして、ドライバーショット。舞台となるミッションヒルズGCは、総距離が長く飛距離も求められる。「ドライバーをフェアウェイにキープさせられたらうまくいくのかなと思います」。この日の前半は雨もあって曲がる場面も少なくなっただけに、こちらも調整が必要だ。そこがうまくできれば、原の飛距離があれば大きなアドバンテージとなる。 昨年出場した「全米女子オープン」では初日に「83」を叩くなど、トータル19オーバーで予選落ちを喫した。その悔しさは忘れていない。「海外で経験したことを反省してやっている。そこを生かせなかったら意味がないのでトライしたい。まずは予選通過を目指して、4日間戦いたいなと思います」。海外の借りは海外で返す。できるだけの準備を終えて、決戦の地へと向かっていく。